2025年12月10日 骨密度測定装置を導入しました

当院では、在宅医療の現場でも骨の健康を評価できる超音波骨密度測定装置「LIAQUS(リキュアス)ポータブル」を導入しました。高齢者にとって転倒による骨折は、その後の生活の質を大きく低下させる要因となります。大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折をきっかけに、歩行能力が低下し、要介護状態へ移行するケースは少なくありません。

骨粗鬆症は自覚症状に乏しく、骨折して初めて気づかれることも多い疾患です。そのため、骨折が起こる前の「早期発見・早期治療」が極めて重要です。LIAQUSポータブルは、踵骨に超音波をあてることで骨の状態を簡便に評価でき、通院が難しい方でも自宅で検査が可能です。

当院では検査結果をもとに、転倒リスクや生活状況を踏まえた治療方針を検討し、薬物療法や生活指導につなげていきます。骨折を防ぐことは、これからの生活を守ること。在宅医療だからこそできる骨粗鬆症対策に、今後も積極的に取り組んでまいります。

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